【土佐一絃琴】特別授業が始まっています

令和7年1月、音楽科・音楽選択生の新年の恒例授業、「一絃琴」の授業がはじまりました。

講師には正曲一絃琴白鷺会の森本和子先生をお招きして、一絃琴の構造、歴史などを学習してから楽曲にチャレンジします。この正曲一絃琴白鷺会の奏法は、高知県の無形文化財に指定されています(指定の無形文化財は県で2つのみ)。

その名の通り「絃は1本」。左手に付けた筒状の「芦菅」を、一や二などのポジションに滑らせて音程をとり、右手の芦菅で弾きます。

チン、リンなどの「口三味線」や縦読みの楽譜、特有の間の取り方など、生徒たちは、短時間でもめいっぱい学習し、楽しんでいました。

サポートとして来ていただいたお弟子さんの、ながやまさん。実は丸の内高校のOGで、毎年優しく、強力にサポートしてくださっています。

かつては坂本龍馬も嗜みとして学んだ一絃琴。宴席で「ほいたら、ちくとやるかえ」と懐からサッと取り出し、唄とともに演奏したという逸話もあるそうです。

単音の減衰はわびさびの響き。かつての土佐で、お座敷遊びの喧騒からふと離れて、観月しながら日本酒でもやっていると、どこからか一絃琴のこの響きが聞こえる・・・なんて風流な街なんだ!と思った(妄想した?)広報担当でした。

丸の内でしか学べないこの授業。かつての城下町から延々と続く歴史を感じられずにはいられない時間と空間でした。

(広報担当)


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